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なごや交通まちづくりプラン
●幹線道路の役割の明確化と空間配分の見直し
☆幹線道路(広域・大量の自動車交通を処理する道路)のネットワーク機能を確保した上で、都心部では、これまでのネットワークを見直し、機能を再整理します。
☆都心部においては、地域、関係者の意向もふまえながら時間帯、曜日、季節等で異なる柔軟な取り組みも取り入れ、周辺交通への影響の緩和、歩行者や自転車の安全対策を講ずるとともに、防災、物流、沿道施設へのアクセス等の必要な機能を適切に確保します。
●地域の特色を活かした道路空間の創出
☆区画道路は、地域からの発意に基づき、アクセス機能に配慮した上で、賑わいや安心・安全等、地域目的に合った人が主役となる空間への見直しを実施します。
☆空間見直しの際には、役割分担や負担等のあり方を明確にしつつ、地域と行政が連携しながら推進します。
幹線道路:賑わいのある道路空間づくり
道路の役割を次の3区分に分け、その機能の考え方を整理しました。
区分 | 考え方 |
都心環状道路 | 都心中心核の外側に環状ネットワークを形成して、通過交通などを迂回誘導し、集約化します。 |
都心アクセス道路 | 都心環状道路の内側で都心中心核の周縁にネットワークを形成し、都心部を目的地とする交通を集約化するとともに、可能な範囲で他の機能の充実を図ります。 |
多機能道路 | 自動車交通ネットワークの機能を自動車通行の迂回などにより減らし、自動車交通機能以外の機能を担わせていきます。 |
幹線道路では次のような施策を実施します。
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・賑わい交流軸の形成
みちまちづくりの最も象徴的な取り組みとして、多機能道路の一部の路線・区間を「賑わい交流軸」と位置づけ、車線減等による歩行者空間の拡大等を実施し、沿道店舗等による利活用、緑の拡充、休憩施設の設置などにより、賑わいや憩いの空間を創出します。 |
歩行者優先の空間整備のイメージ
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・自転車走行空間の確保
自転車の適正な走行に向けて、さまざまな啓発を行うとともに、必要に応じて、自転車道や自転車レーン等の整備や車道への自転車の適正な走行位置の表示を実施します。 |
(自転車レーン) (路面表示)
自転車走行空間のイメージ
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・路面公共交通等の走行環境の改善
・歩行環境の改善
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・都心部周辺道路の迂回機能の強化
・整備プログラムに基づいた道路整備 |
区画道路:安心・安全な街区づくり
区画道路では次のような施策を実施します。
・賑わいある街区づくり
商業施設等が集積している一定のエリアにおいて、歩行者空間の拡大や道路空間の柔軟な利活用を進めるとともに、沿道での路上駐車の抑制、沿道駐車場の用途転換、自転車駐車場の確保など、さまざまな施策を組み合わせて、賑わいある街区を創出します。 |
商業集積地区の空間見直しのイメージ
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・暮らしの安全を守る街区づくり
生活空間においては、地域の状況に応じて、ゾーン30※等の取り組みとあわせ、歩行空間と自動車の走行空間の分離などを実施することにより、地域住民が安心して生活できる暮らしの安全を守る街区を創ります。
※ゾーン30: 歩行者等の安全な通行確保を目的として、区域を定めて時速30キロの速度規制を実施するとともに、その他の安全対策を組み合わせて速度抑制や抜け道として通行する行為の抑制等を図る生活道路対策。 |
歩車共存道路(名古屋市) |
本編 4章−1(pdf形式、2.28MB)